独自のヒアリングシートを用いた魅力の洗い出しをご紹介

2023/02/22

プロリクの高木です。弊社では採用代行・採用広報のご支援開始時に、最初のプロセスとして独自のヒアリングシートを用いた魅力の洗い出しを行っています。そのヒアリングシートは質問項目が約80項目と質問項目が非常に多いことが特徴です。

この記事では、なぜこのような膨大な質問量のヒアリングをするのか、どのような観点で質問内容を作成しているのか、そしてその内容をどのように採用活動に活かしているのかを解説します。

なぜ約80項目もの膨大な項目のヒアリングをするのか

弊社では「御社の魅力はなんですか?」とは聞いていません。なぜなら、それが有効に言語化できないからこそ弊社にご依頼をいただいているのだと考えており、採用担当者も気づかない魅力を洗い出すことが弊社の介在価値の一つだと考えているからです。

プロジェクト開始の最初のプロセスとして1時間の打ち合わせのお時間をいただき、事前に記載いただいた内容をもとに追加ヒアリングと回答いただいた内容の深掘りをしています。

質問内容は、すべて弊社が魅力だと仮説を持っている80項目で、それを事実ベースで一つ一つ聞いていくことによって魅力が洗い出されていくような設計になっています。

ここまで魅力を徹底的に洗い出す背景としては、求人やスカウト文章においては採用ブランディング(どのように候補者に認識してもらえるか)が重要であり、他社とは異なる独自性のあるポジショニングをとる必要があるからです。そのためには出来るだけ多様で解像度が高い事実をお聞きする必要があると考えており項目数が増えています。また、特にスカウト活動では、開始当初立てた訴求の仮説が外れることもあり、どの訴求が最適なのか検証を繰り返す動きをとる必要があります。スピーディーに検証を繰り返す為には、少数の魅力ではなく、複数の観点の魅力・特徴が洗い出されていることが重要になります。

どのような観点の質問なのか

「弊社が魅力だと仮説を持っている項目」というのが前提にありますが、会社全体に関する質問と、採用ポジションにおける職種別の質問という大きく二つに分類できます。

会社全体に関する質問については、会社の成り立ちから、プロダクトについて、会社のメンバーについて、文化、慣習など、多岐にわたる質問をします。また、職種別に関する質問については、求人要件、仕事内容といった基本的な質問から、採用ポジションの所属チーム別の質問を細かく作成しています。

特に、エンジニア職種の場合、これまでのエンジニア採用支援で培ったノウハウから、エンジニアにとって単に魅力だと感じるのではなく、応募という態度変容に繋がりやすい情報を聞き出す質問を工夫して設計しています。例えば、抱える課題、ありたい姿、開発プロセスなど、開発組織のリアルに迫る質問をできるだけ多く設計しています。

どのように魅力を文章に落とし込むのか

弊社では、魅力の洗い出しからスカウト文章の作成までのプロセスを細かく設計していることも特徴です。

具体的には、「魅力の洗い出し→訴求ポイント整理→ブランドコンセプト策定→スカウト文章構成整理→スカウト文章作成」というステップを踏んでいます。

このようにステップを細かくすることで、ターゲットに刺さる、完成度の高いスカウト文章を作成することが出来ます。

また、一つ一つの情報をドキュメント化していることから、長期的にスカウト運用する際に、改善の経過を可視化することができます。どの訴求が効果的なのか?をスピーディーに、正確に検証することで、無駄のないスカウト活動を実現しています。

魅力の洗い出しが採用成功に繋がった事例紹介

ヒアリングシートを用いてお聞きした内容は、ブランディング、求人・スカウト文章の作成、広報記事の企画立案の基盤となっています。

今回、魅力の洗い出しが採用成功に繋がった事例を2つ抜粋してご紹介します。

A社様の事例

ターゲット:アーキテクチャデザイン、技術選定といった技術的なリードが可能なレベルのバックエンドエンジニアおよびフロントエンドエンジニア(複数事業、複数職種)

支援開始時に魅力の洗い出しを行い、プロダクト自体が強いこと、社会貢献性が強い組織のカルチャーなど複数の魅力を聞き出すことができた。開始当初はプロダクトの強さや業務内容を主な訴求としていたが、想定した返信がとれなかったため、プロダクトが解決する社会的課題を訴求する方向に変更。また、事業部別職種別で、ヒアリングした内容を元に採用コンテンツ(インタビュー記事、チーム別スライド等)を作成しスカウトに添付。高い返信率を実現することができ、結果として複数名の決定に繋がった。

B社様の事例 

ターゲット:アーキテクチャデザイン、技術選定といった技術的なリードが可能なレベルのエンジニア

支援内容:KPIはタレントプール追加数。支援開始時に魅力の洗い出しを行い、開発組織のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)や開発プロセスといった開発組織の内容、長期的な事業戦略のビジョンの解像度を高めたスカウト文とすることで返信率が大きく向上、多くのタレントプール追加に貢献。

最後に

以上、弊社で実施している魅力洗い出しについてご紹介しました。独自のヒアリングシートについては導入のご相談フェーズでもお見せすることは可能です。

スカウト活動、採用広報でお困りの際は、当サイトのお問い合わせページよりお気軽にお問い合わせください。

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